「何をそんなに怖がってるんだ」

        「深夜に无灯で出ている船は、ほとんどが贼なんです」

        「か」

        「はい。たぶん、密输の品を运んでいるんでしょう。灯りを点けると人目に付きますから」

        そのとき、向こうの船からがやがやと声がして、大势がこちらの船に乗り込んでくる気配がする。やがて松明が何本も灯り、大柄で目の鋭い、大将らしい男が映し出された。

        「やっぱり!荀洋云だ」

        二人の船头は、泣き出しそうな声を上げる。

        やって来る连中は、抜き身の刀を手にしていた。その刃渡りに映る松明の光が、钢先の目をまぶしくする。

        「大势だな……また水中戦になるのは勘弁してくれよ。ここは深そうだ」

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